TPE成形の基礎知識|ゴム代替として注目される理由
TPE(熱可塑性エラストマー)成形は、ゴムのような弾力性と、射出成形による大量生産性を両立できる技術です。
近年は自動車部品や医療機器、家電製品など幅広い分野で採用が進んでおり、「ゴム代替材料」として注目を集めています。
TPEとは?
TPE(Thermoplastic Elastomer)は、熱可塑性樹脂とゴムの特性を併せ持つ材料です。
加熱すると溶融して加工でき、冷却するとゴムのような柔軟性を発揮するため、射出成形に適した素材です。
- ゴムのような柔らかさ・弾力性
- 熱可塑性樹脂と同様の加工性・リサイクル性
- 射出成形による大量生産に対応
TPE成形が注目される理由
1. 環境負荷の低減
従来の加硫ゴムはリサイクルが難しいという課題がありました。
一方、TPEは再加熱によるリサイクルが可能で、環境配慮型の材料として注目されています。
2. 医療・自動車分野での需要拡大
医療器具ではラテックスアレルギー対策として、天然ゴム代替としてTPEが導入されています。
また、自動車分野ではシール材・グリップ材などに活用され、軽量化と耐久性の両立に寄与しています。
3. コストと生産性のメリット
TPEは射出成形が可能なため、ゴム成形に比べて生産サイクルが短く、製造コストを削減できます。
さらに、後加工が少なく済むため、生産効率が向上します。
TPEの主な用途
- 医療機器(シリンジ部品、チューブ、キャップ)
- 自動車部品(シール材、グリップ、クッション材)
- 生活用品(歯ブラシグリップ、スマホケース)
- 家電製品(防振材、柔軟パーツ)
まとめ
TPE成形は「ゴムのような柔らかさ」と「射出成形による効率性」を兼ね備えた次世代の材料です。
環境負荷の低減や医療・自動車分野での需要拡大により、今後さらに導入が広がることが予想されます。
コスト削減、品質安定化、環境対応といった多方面のメリットを備えており、まさにゴム代替の有力な選択肢といえるでしょう。
TPE成形に関するご相談や試作のご依頼は、ぜひお気軽にお問い合わせください。